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いぼ痔の手術法は一つではない!?いぼ痔の治療法を徹底解説

投稿日:2018年6月8日 更新日:

いぼ痔は非常に恥ずかしい肛門の病気で、放置していると大変なことになってしまう場合があります。

いぼ痔には「内痔核」「外痔核」があり、文字通り内痔核は肛門の中にできるいぼ痔で外痔核は肛門の外にできるいぼ痔になります。

いぼ痔は初期段階であれば、生活習慣の改善や漢方薬を活用したセルフケアで改善する場合がほとんどではありますが、何もせずに放置してしまうと手術が必要になる場合があります。

初期段階のいぼ痔をセルフケアで治す方法につきましては以下にまとめていますので参考にしてみてください。

いぼ痔の原因や症状とセルフケアで治す方法について

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セルフケアで治るいぼ痔であれば、通常2~3ヶ月ほどで改善しますが、それでも治らないいぼ痔の場合は残念ながら肛門科で手術を受ける必要があります。

ちなみにですが、外痔核の場合は基本的に手術を受ける必要がなく、生活習慣の改善と漢方薬で血行促進と便秘解消でほとんどの場合は治ります。

それでも治らない場合は、塗り薬を塗ると治るでしょう。

問題なのは内痔核の方で、内痔核は「早期治療」が大切になります。

内痔核もセルフケアで改善する場合はありますが、4段階あるステージのうちの3段階以降に入っている場合は手術が必要になるケースが多くなります。

あなたのいぼ痔が今どのステージなのか調べるためには、下記リンク先を参考にしてみてください。

>>内痔核の症状は段階がある!

もし、現在のステージが第2段階までなら以下で紹介する手術は必要ありませんのでご安心ください。

第2段階までのいぼ痔の方は、上記記事にセルフケアでいぼ痔を治す方法をご紹介していますので参考にしてみてください。

つまり、恥ずかしい思いをして肛門科に相談しなくても良いと言うことです。

それでは、第3段階と第4段階のいぼ痔の方だけ読み進めて行きましょう。




いぼ痔「内痔核」の手術法

ここからは、いぼ痔「内痔核」の手術方法について解説して行きたいと思います。

いぼ痔になったら必ず手術を受けなければならないと思っている人も多いようですが、実際はそうでもなく上記で説明した通り、いぼ痔でも内痔核の場合で、さらに症状が重症化している場合に限ります。

では、いぼ痔(内痔核)が重症化している場合に、具体的にどのような手術方法があるのか見ていきましょう。

硬化療法(注射療法)

いぼ痔でも内痔核の症状が悪化し、「多量の出血」を伴う場合に行われる手術法が「硬化療法(注射療法)」になります。

硬化療法(注射療法)の手術法について

硬化療法とは、いぼ痔(痔核)の根元に「硬化剤(物質を硬くする作用をもつ薬品)」を注射器で注入し、痔核を硬くし「壊死(細胞を死滅させること)」させる手術法になります。

硬化療法(注射療法)のメリットについて

硬化療法のメリットとしましては、

  • 手術時間が短い
  • 手術中・術後の痛みが少ない

と言うことになります。

硬化療法(注射療法)のデメリットについて

硬化療法のデメリットは、

  • 効果が1年ほどしかもたない
  • 注射を繰り返し行う内に効果が薄れる
  • 術後にいきみ過ぎると再発する可能性が高い

と言う点になります。

レーザー療法

いぼ痔の中でも内痔核の症状が悪化した際に、痔核を小さくする場合や切除する際に行う手術法が「レーザー療法」になります。

レーザー療法の手術法について

レーザー療法とは、特殊なレーザー光線を痔核にあてて小さくしたり切除したりする手術法になります。

レーザー療法と一口に言っても「接触法」「非接触法」の2パターンあります。

接触法では、患部に直接器具をあてて手術を行います。

非接触法では、患部に直接器具を触れずにレーザー光線を照射する手術法になります。

レーザー療法のメリットについて

レーザー療法のメリットは、

  • 医師の思い通りの手術ができる(接触法)
  • 出血が少なく済み正常細胞への影響がほとんどない(接触法・非接触法)

になります。

レーザー療法のデメリットについて

レーザー療法のデメリットは、

  • レーザーを発するチップが熱によって折れる(接触法)
  • 医師の技術に左右される(非接触法)

になります。

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)

いぼ痔の中でも内痔核が悪化した際に行われる手術で、もっとも一般的に行われている
手術法が「結さつ療法(輪ゴム結さつ法)」になります。

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)の手術法について

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)は、輪ゴム等で痔核の根元を縛りつけて、痔核を「壊死(細胞を死滅させること)」させて腐らせて自然に落と手術法になります。

ただし、この結さつ療法の場合は痔核が自然に落ちるまで時間がかかってしまいます。

しかも、痔核が取れた後の幹部は基本的にそのままになりますので、手術痕の回復が非常に遅くなります。

そのため、最近は「結さつ切除法」と呼ばれる手術法を用いることが多くなり、この場合はその日の内に痔核を切除することが可能となります。

ほかにも、「半閉鎖法」と呼ばれる手術法も行うようになってきました。

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)のメリットについて

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)のメリットは、

  • かんたんな手術で時間が15~30分と短い
  • 手術後の痛みがほとんどない
  • 術後すぐに通常通りの日常生活を送れる

になります。

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)のデメリットについて

結さつ療法(輪ゴム結さつ法)のデメリットは、

  • 痔核が自然と取れるまでに日数が必要
  • 痔核が取れる時に出血を伴う場合がある
  • 全ての痔核が取れない場合もある
  • 全ての内痔核に有効ではない
  • 手術痕の回復が遅い
  • 手術痕に細菌が感染し炎症を起こす場合もある
  • 入院が必要な場合もある
  • 外痔核には行えない

になります。

半閉鎖法

いぼ痔の中でも内痔核が悪化した際に行われる手術法の一つで、上記の結さつ療法(輪ゴム結さつ法)のデメリットを補ってくれるのが「半閉鎖法」と言う手術法になります。

半閉鎖法の手術法について

先ほど紹介しました結さつ療法では、輪ゴムで痔核を縛ってから自然にいぼが取れるまで待つと言う手術法で、術後も患部はそのままなので細菌に感染し炎症が起きる可能性があったり、手術痕の回復が遅いと言うデメリットがありました。

一方この半閉鎖法の場合は、患部の手術痕や肛門上皮はそのまま残しますが、肛門内部にできた傷口は全て縫合しますので、最近による感染を防ぐ事ができますので炎症が起きなかったり、手術痕の回復を早めることが可能になります。

つまり、結さつ療法のデメリットを補ってくれる手術法と言うことです。

半閉鎖法のメリットについて

半閉鎖法のメリットは、

  • 手術痕の回復が早い
  • 手術痕が残りにくい
  • 術後の出血が少ない
  • 術後の痛みがほとんどない

になります。

半閉鎖法のデメリットについて

半閉鎖法のデメリットは、

  • 手術時間が長い

になります。

ジオン(消痔霊治療)

痔の中でも内痔核の治療で行われる手術法で、特殊な薬品を痔核に注入しいぼを小さくする効果に期待できるのが「ジオン(消痔霊療法)」になります。

日本では平成16年に厚生労働省に認可された手術法になります。

ジオン(消痔霊療法)の手術法について

ジオン(消痔霊療法)とは、内痔核の周辺に「硫酸アルミニウムカリウム」を含んだ特殊な薬品を注射器で注入し、痔核とその周辺の組織を固め、血流を防ぐ事によって痔核を小さくする手術法になります。

ジオン(消痔霊療法)のメリットについて

ジオン(消痔霊療法)のメリットは、

  • 痔核を切除しないので出血を伴わない
  • 手術時間が短い
  • 脱肛の改善率が高い
  • 日帰り手術が可能な場合もある

になります。

ジオン(消痔霊療法)のデメリットについて

ジオン(消痔霊療法)のデメリットは、

  • 基本的には入院が必要
  • 痔核が再発する可能性が高い
  • 医師の技術に左右される
  • 効果が全くない場合もある
  • 人体にとって安全面が不透明なアルミニウムが含まれている

になります。

ICG併用半導体レーザー療法

いぼ痔の中でも内痔核の治療に行われる手術法で、近年最も注目を集めている手術法がこの「ICG併用半導体レーザー療法」になります。

ICG併用半導体レーザー療法の手術法について

ICG併用半導体レーザー療法とは、切除する痔核に人体に無害でレーザー光線を吸収させる性質のある「ICG(インシド・シア二ング・グリーン)」と言う色素を注入して、そこに半導体レーザーを照射して痔核を切除する手術法になります。

また、痔核の下にある肛門括約筋が心配ではありますが、切除する痔核に注入したICGがレーザーを吸収してくれますので影響なく手術を受けることができるので安心です。

ICG併用半導体レーザー療法のメリットについて

ICG併用半導体レーザー療法のメリットは、

  • 安全性が高いので安心
  • 改善率が高いので安心
  • 術後の痛みが少ない
  • 手術中の出血が少ない

になります。

ICG併用半導体レーザー療法のデメリットについて

ICG併用半導体レーザー療法のデメリットは、

  • 入院が必要になる
  • 術後に幹部が腫れる場合がある
  • 症例数が少ないためどのような副作用が出るかは不明
  • 当手術だけで内痔核が完治することは難しい
  • 外痔核には行えない

になります。

PPH法

痔の中でも内痔核の治療に行われる手術法で、比較的新しいのが「PPH法」になります。

PPH法の手術法について

PPH法とは、専用の器具を肛門に挿入し、「直腸粘膜」を筒の内部に挟み、内痔核自体は切除せずに痔核の上の直腸粘膜を輪切りに切除します。

そして、切除した患部を縫い合わせ、内痔核を持ち上げて痔核への血流を防ぐことによって痔核を小さくし、内痔核が脱出しないようにする手術法になります。

PPH法のメリットについて

PPH法のメリットは、

  • 改善率が高い
  • 術後の痛みが少ない
  • 術後の出血が少ない

になります。

PPH法のデメリットについて

PPH法のデメリットは、

  • 入院が必要
  • 内痔核は残ったままなので再発の可能性が高い
  • 当手術だけでは完治しない
  • 比較的新しい手術法なので直腸などにどのような副作用が起こるか不明
  • 医師の技術に左右される(直腸粘膜を目分量で切除するため、切除しすぎる場合がある。)

になります。

まとめ

以上がいぼ痔の治療で行われる手術法になります。

ただし、いぼ痔の中でも内痔核の場合に行う手術法で、内痔核の症状が軽い場合は手術は行われません。

その場合は、生活習慣の改善でいぼ痔を治すことになりますが、より治りを早くするためには漢方薬がおすすめになります。

いぼ痔を生活習慣の改善で治す場合の方法につきましては、以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

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